【5月7日 Xinhua News】中国・雲南省(Yunnan)文物考古研究所はこのほど、同省臨滄市(Lincang)とミャンマー国境の清水河を結ぶ臨清高速道路の勐撒区間付近で新たに見つかった埋蔵文化財包蔵地での緊急発掘調査で、明清時代の器物1万点余りが出土したと明らかにした。発掘は臨滄市文物管理所などと合同で実施した。

 発掘調査は昨年11月に開始された。これまでに芒等(ぼうとう)仏教寺院遺跡と芒枕(ぼうしん)仏塔遺跡、勐撒城子村遺跡の3カ所から銅器や陶器、磁器など小型の器物約900点が出土している。磚(せん、れんが)や瓦、花文磚などの建築部材も不完全な状態ながら1万点余り見つかった。

 発掘調査の責任者、雲南省文物考古研究所の閔鋭研究員は、地層と出土品の状況から、3カ所がいずれも明清時代の遺跡であるとの見方を示した。中でも芒等仏教寺院遺跡は、同省でここ数年に見つかった重要度の最も高い明清仏教遺跡の一つで、省内で初めて発掘調査が実施された南伝上座部仏教に関する遺跡でもあることから、歴史の節目としての意義があると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News