イラン、首都など除きモスク再開 コロナ死者 約2か月ぶりの少なさ
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【5月4日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は3日、国内の多くの地域で4日からモスク(イスラム礼拝所)が再開されると発表した。
保健省のキアヌーシュ・ジャハンプール(Kianoush Jahanpour)報道官は、直近の24時間の死者数は過去55日間で最も少ない47人だったと発表。イランで初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された2月中旬以降、公式に確認された累計死者数は6203人になった。
ジャハンプール氏は記者会見で、今後もこの傾向が続くことを願っていると語った。
ロウハニ大統領はテレビ放映されたコロナ対策本部の会議の席上、国内行政区の約3分の1に当たる132郡で「明日からモスクが再開される」と述べた。しかし、「ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が集団礼拝よりも重要だ」とも警告した。
感染の流行がイランでも特に激しい首都テヘランやイスラム教シーア派(Shiite)の聖地マシャド(Mashhad)などでは、モスクの再開は見送られる。
新型コロナウイルスによる死者が中東で最も多いイランでは、3月にモスクやシーア派の主要寺院が閉鎖された。
イランの新型コロナウイルス関連の統計は、国内外の専門家や当局者から疑念を持たれており、実際の数ははるかに多い恐れもあると指摘されている。(c)AFP