【5月4日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、世界中でスポーツの新しい在り方の模索が続く中、陸上男子棒高跳びのトップ選手3人が自宅の裏庭などで対戦する「アルティメット・ガーデン・クラッシュ(Ultimate Garden Clash)」が3日に行われた。

 今回対戦したのは、同種目の世界記録保持者であるスウェーデンのアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis)と、世界陸上(World Athletics Championships)を2度制している米国のサム・ケンドリックス(Sam Kendricks)、そして2012年ロンドン五輪の金メダリストであるフランスのルノー・ラビレニ(Renaud Lavillenie)の3人。

 ラビレニは仏中部のクレルモンフェラン(Clermont-Ferrand)、ケンドリックスは米ミシシッピ州オックスフォード(Oxford)、デュプランティスは米ルイジアナ州ラファイエット(Lafayette)から参戦し、30分の間に5メートルの高さを跳んだ回数で争った。結果はデュプランティスとラビレニが36回で同点となり、ケンドリックスは26回だった。

 対決はワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)がSNSでストリーミング配信を行い、約15万人が視聴した。

 20歳のデュプランティスは、優勝を決める3分間の延長戦をやろうと持ちかけたが、33歳のラビレニは「出しきった」と答えた。

 それでもラビレニは「こうやって競い合う感覚が本当に恋しかった」「クレイジーだったが、自宅の庭で跳んでいても、大きな大会に臨んでいる感覚を味わえた。すごくエキサイティングだったし、参加できて非常にうれしい」とコメントした。

「毎週やるのは難しいが、年に1回くらいなら喜んでやるよ」

 一方、ラビレニの持っていた世界記録を更新したデュプランティスは、中盤まではトップに立っていたが、珍しくミスをしてラビレニと同点になった。デュプランティスは「二人と対決できて本当に楽しかった」「競技が本当に恋しかった」と話した。

 イベントを主催した世界陸連は、世界の多くの土地でロックダウン(都市封鎖)措置が続いている状況で、近日中にさらなる「アルティメット・ガーデン・クラッシュ」を開催することに意欲をみせている。

 セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は「見事な取り組みで、最高に楽しかったし、本当に革新的だ」「ロックダウン下で生の陸上が戻ってきた。三人とその家族、陸連のチームに感謝したい」と話した。

 ラビレニとデュプランティスは、6月11日にオスロで予定されている大会で再び顔を合わせる予定で、デュプランティスはビスレットスタジアム(Bislett Stadium)から、ラビレニは遠隔で出場する。(c)AFP