【5月4日 AFP】イタリアで3日、新型コロナウイルスによる新たな死者数が174人となり、1日の死者数が同国全土にロックダウン(都市封鎖)が課された3月10日以降で最も少なくなった。同国では4日から初の封鎖緩和が始まる。

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 3月10日の死者数は168人だった。イタリアの公式統計による累計の死者数はこれで2万8884人に達した。同国の死者数は米国に次いで世界で2番目に多い。

 新たな感染者数は1389人で、3月の第1週以降で最少となった。

 同国のジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相はこれまで一連の制限を段階的に導入。3月8日にはイタリアの経済活動の45%を占めるミラノ(Milan)が位置するロンバルディア(Lombardy)州と隣接2州に外出禁止令を発令し、10日にこの措置を全土に拡大した。3月12日には薬局と食料品店を除くすべての店舗の閉鎖、その10日後には生活必需品以外の工場すべての閉鎖を命じていた。

 4日の封鎖緩和により9週間ぶりに公園が開かれ近くの親戚の訪問が認められる。だが大半の事業はさらに2週間閉鎖され、バーやレストランの客を迎えての営業開始は6月1日が見込まれている。(c)AFP