ファーウェイ開発の診断システム、エクアドルの新型コロナ感染症対策に一役
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【5月3日 Xinhua News】世界各地で新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の補助的診断システムがエクアドルの2カ所の病院で感染症検出効率の向上に役立っている。
同システムは、人工知能(AI)を組み合わせたファーウェイ・クラウド技術により、肺の断層画像を速やかに作成し、約1分で検査結果を出すことができるという。
同国のキトスール病院は3月18日、地域でいち早くシステムを導入した。ダニーロ・カルデロン院長は「これまでに行われた千件を超えるスキャン画像のうちおよそ600件がファーウェイのプラットフォームにアップロードされている。これによって入院が必要な患者とそうでない患者が明確になった」と語った。
人命救助や交差感染の防止、ジオレファレンスによる治癒・退院者の追跡も、同システムで可能となる。
カルデロン氏はまた、医師にとって同システムはそれほど複雑ではないとし、「AI技術を生かし、中国で行われたCT(コンピューター断層撮影法)検査で陽性と診断された数千人のデータと類似点を比較する診断方法は、非常に革新的だ」と語った。
同システムは、エクアドルで新型コロナ感染症流行の中心地となっているグアヤキルのセイボス病院でも力を発揮している。カルデロン氏は「システムの成果を受け、グアヤキル地区でも導入が始まっている」と明らかにした。
同国の社会保険庁(IESS)によると、同システムで疑似症患者の検査を行うことで、医療資源不足の課題が効果的に緩和されたという。
エクアドルに駐在するファーウェイの責任者は「南米諸国への支援はファーウェイの社会的責任の一部だ」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News