【5月3日 AFP】ロシアの首都モスクワのセルゲイ・ソビャニン(Sergei Sobyanin)市長は2日、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査結果を挙げて、感染している市民が約2%、25万人超に上るとの見解を示した。

 ソビャニン氏は自身のブログで「さまざまな人口集団に対して実施した検査によると、実際の感染者数はモスクワの全人口の2%前後だ」と述べた。

 ロシアではこれまでに11万4000人超の感染者数が報告されている。このうち5万7300人はモスクワに集中しており、流行の中心地となっている。公式統計では、モスクワの人口は1270万人とされているものの、実際の数はこれを上回るとみられている。

 ソビャニン市長は、モスクワが過去数週間で検査能力を大幅に増強したことを明らかにするとともに、外出制限などの措置を実施したことで、市は辛うじて「感染拡大を抑制できた」とした。

 ただ、感染のピークはまだ過ぎ去っていないとの認識を改めて強調し、「脅威は高まっているようだ」と述べた。

 新型コロナウイルスによるロシアの死者数は、2日午前時点で1169人となっている。(c)AFP