【5月3日 People’s Daily】中国湖北省(Hubei)の各都市は現在生産を再開しつつあり、各インターネットプラットフォームではプロモーションが続々と打ち出された。湖北省産の農産物や生鮮食品などの販売流通を援助し、同時に湖北省の経済回復と地元企業の復業を助けている。

 各eコマースのプラットフォームでは湖北チャンネルが次々と開設され、消費者が湖北産品の売り場へ直接アクセスできるよう工夫されている。

 中国最大のオンラインモールであるタオバオ(Taobao)は湖北省農業支援ストアを設置し、農産物2万点が飛ぶように売れている。タオバオは4月から6月まで、湖北省産の農産物を対象に100以上の特集を組むという。

 他にも、eコマースプラットフォーム拼多多(Pinduoduo)が湖北省農業農村庁と協定してオンラインに開設した「湖北名品館」、同じくeコマース企業京東(JD.com)の「湖北物産を買い尽くそう」キャンペーンなど、湖北省産の商品を外販する取り組みを各社が行っており、非常に大きな経済効果を生んでいる。

 同時に、eコマース企業は生放送を活用して販売促進を行っている。ニュースキャスターやインフルエンサーの他、湖北省内の市町村の首長が出演し、自ら地元特産品を宣伝する。湖北省13の自治体はショート動画アプリ抖音(Douyin)で「市長とゆく湖北省」の生放送を行い、地元の農産物や食品などをアピールした。

 データでは、4月17日までの各eコマースプラットフォームにおける湖北物産の累計売り上げは79万6000トンに及び、オンライン取引は1280万回に達した。

 インターネット企業が技術で支え、政策が助けるやり方こそ、湖北省の経済が早期に回復する鍵なのだ。

 抖音は湖北省内の企業には認証費用を全額免除し、営業の講習を無料で開放し、キャスターやクリエーターへの援助計画を打ち出すなど、一連の措置を行う。大手電器量販店である蘇寧(Suning)のネット販売部門は200店近くの湖北省内購買部に対し一対一の援助政策を行い、経営補助を引き上げる。また、京東が最近発表した、これから3年の間に湖北省の経済回復と地元中小企業の発展に投資する額は60億元(約910億円)を超える。

「アリババの願いはデータ技術と商業上の優位を全力で発揮し、全てのプラットフォームの能力を再編し、武漢の防疫、経済回復と企業サービスに益し、消費・製造・国内外の貿易を急速に全面回復することだ」と、アリババグループ(Alibaba Group)のトップ張勇(Zhang Yong)氏は表明した。

 業界内分析の指摘によると、「インターネットプラス」によって湖北の経済は活性化している。防疫期間中、インターネットは大変に威力を発揮し、人の直接的接触を減らしつつ、経済を安定させ発展を促し、人々と企業の双方に大きなメリットをもたらし、疫病の拡大防止と経済発展を両立させた。これからはインターネット経済のポテンシャルを活用して、湖北経済の復興に大きな力をもたらすべきだろう。(c)People's Daily/AFPBB News