【5月3日 AFP】イタリアで2日に報告された新型コロナウイルスによる死者数は、これまで含まれていなかった病院以外での死者が合算されたことで、4月21日以降で最多の474人となった。これにより同国の2月以降の累計死者数は米国に次いで世界で2番目に多い2万8710人となった。

 474人のうち282人は4月に死亡していたが、これまで集計に加えられていなかった。ミラノ(Milan)が位置する北部ロンバルディア(Lombardy)州は2日、この死者数について市民保護局にはすでに報告済みだったと明らかにした。同州の新型コロナウイルスによる死者は国内最多で、イタリアの累計死者数のほぼ半数を占めている。

 イタリアでは、介護施設の高齢者は新型コロナウイルスの検査を受けていないことが多く、同ウイルスによって自宅で死亡した人の数も特定できていないことから、実際の死者は公式統計よりかなり多いとみられている。(c)AFP