【5月2日 AFP】インドのテレビ修理店で働くパルタ・サハ(Partha Saha)さん(39)はこのほど、運転手と後ろに乗る人の間に1メートルの「対人距離」を確保することができるバイクを開発した。新型コロナウイルス対策として全土で実施されているロックダウン(都市封鎖)が解除された際には、このバイクで娘の学校の送り迎えをするという。

 今月インド政府が封鎖措置を少なくとも5月3日まで延長することを決めた時、サハさんは、ウイルスとの闘いはそうすぐには終わらないだろうと悟った。

 サハさんは廃棄物販売業者から古いバイクを購入。エンジンを取り外し、車体を半分に切断した後、1メートル超の棒で前後の車輪をつないだ。わずかな貯金を全部使って、このバイクをつくったという。

「混むだろうから、娘にはスクールバスに乗ってほしくない」と、サハさん。

 この特製バイクは電動で、最高速度は時速40キロ。サハさんによると、バッテリーの充電には3時間かかり、満充電時の走行可能距離は80キロだという。

 通りで試乗した際には、道ゆく人々はそのデザインに驚いた様子だったという。

 映像は4月29日撮影。(c)AFP