【5月2日 AFP】少年少女がプレーする野球の世界一を決めるリトルリーグ世界選手権大会(Little League Baseball World Series)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で今年は開催されないことになったと主催者が発表した。

【写真】リトルリーグ世界一に輝き喜ぶ清宮幸太郎

 世界84か国の約6500コミュニティーを統括するリトルリーグ国際本部は4月30日、すべての各地区大会および米ペンシルベニア州サウスウィリアムズポート(South Williamsport)で8月に予定されていた本大会を中止するという史上初の決断を明らかにした。

 同本部のスティーブン・D・キーナー(Stephen D. Keener)最高経営責任者(CEO)は、「これは胸が張り裂ける決断だ」とすると、「あらゆる選択肢の可能性を議論し尽くした末にこの結論に至った。なぜなら、非常に不透明な公衆衛生状況はこれから数か月先も続く見通しであり、われわれが75年近く開催してきた大会を続行するのは不可能であるからだ」と説明した。

 最近10年間のリトルリーグ世界選手権では、東京のチームが5回優勝し、韓国ソウルのチームが2014年にタイトルを獲得。米国勢は昨年の決勝でオランダ自治領キュラソー(Curacao)を下したルイジアナ州を含め、ここ4年間で3チームが大会を制覇している。

 また、8月23日に予定されていたMLBリトルリーグ・クラシック(2020 MLB Little League Classic)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)対ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)戦も中止が決定した。米大リーグ(MLB)機構は、2021年のリトルリーグ世界選手権で同様の試合を開催する計画を立てている。(c)AFP