【5月1日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)のパオロ・ダル・ピーノ(Paolo Dal Pino)会長は30日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって仮に政府が今シーズンの打ち切りを選択した場合、リーグはその決定に「従う」と明かした。

 セリエAやその大半のクラブ、さらに同国サッカー連盟(FIGC)は、今季を完了させたいと繰り返し主張しているが、ビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相は29日、再開の道は「ますます狭まっている」と話した。

 ダル・ピーノ会長は発表文の中で、リーグ側は数週間対立していた政府と「建設的かつ協力的な」対話を維持するつもりだと記した。「健康面の法律を尊重しながら、それ(再開)が可能になるなら素晴らしい」

「そうでなければ、われわれはこれまで通り政府の決定に厳密に従う。(スポーツ)大臣はわれわれの建設的かつ協力的な精神を信じ得る」

 新型コロナウイルスの影響で3月9日から中断になっているセリエAは、5月1日に緊急総会が予定されており、スポーツ相の発言を受け、今シーズン完了の可能性が議題になるとみられている。

 これに対し、FIGCのガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長は、今季の打ち切りは「イタリアサッカー界の死」であり、「大会の終了には決して同意できない」と話していた。

 イタリアにおける新型コロナウイルスによる死者数は、約2万8000人となっている。(c)AFP