【5月1日 AFP】72歳の英国人男性が、手こぎボートで単身、大西洋の横断に成功し、世界最年長記録を更新した。大西洋を手こぎボートで2度以上横断した人の世界最年長記録も更新した。

【関連記事】医者になるか現役続行か? 五輪延期で人生の選択迫られる英ボート選手

 イングランド・レスター(Leicester)出身のグラハム・ウォルターズ(Graham Walters)さんは、自宅の前庭で製作した合板製のボートで3か月前、スペイン領・カナリア諸島(Canary Islands)のグランカナリア(Gran Canaria)島を出発。4月29日にカリブ海(Caribbean Sea)の島国アンティグア・バーブーダのアンティグア(Antigua)島に到着した。5000キロに及ぶ過酷な航海にウォルターズさんが挑戦したのはこれが5度目。

 今回が最後の大西洋横断になると語るウォルターズさんによると、「この旅で重要なのは、私が22年前につくったボートだ。このボートはこれまで3度、大西洋を横断していて、私みたいに年を取ってきている。それで『この古いボートをこいで大西洋を横断する、最年長者になったらどうか』と考えた」という。

 ウォルターズさんは1か月前に結婚し、妻のジーンさんとの再会を待ち望んでいる。しかし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、アンティグア島の民間機はすべて運休となっており、ウォルターズさんは渡航制限が解除されるまで島にとどまらなければならない。(c)AFP