【5月3日 Xinhua News】中国・湖南省(Hunan)資興市(Zixing)水南村で、欧陽金(Ouyang Jin)さん(55)が数百ムー(1ムー=約667平方メートル)に広がる藤茶(漢方茶の一種)とトウガラシの栽培基地の中を歩き回っていた。

 同村は大部分が山地で、耕地面積が狭く、稲作による収入も少ない。村に駐在する貧困脱却作業チームのリーダーの欧陽さんは、村の労働力の80%が出稼ぎに出ており、1700ムー余りの土地が放置され、荒れ地になっていたと紹介した。

 村は2019年、農業企業を誘致、地元住民を雇用して特色のある農場をつくった。すでに藤茶栽培基地360ムーとトウガラシ栽培基地150ムーを開発し、山間地の住民の貧困脱却と増収を後押ししている。

 湖南盈海農業発展の責任者、李志輝(Li Zhihui)さんは「トウガラシ栽培基地では繁忙期になると、貧困家庭の村民を中心に1日当たり最大50人余りを雇用している。各人の1日当たりの収入は70元から300元までさまざま」と説明した。2キロ離れた場所にある藤茶栽培基地では少なくとも150人の就業問題を解決しており、さらに村全体に年間10万元(1元=約15円)前後の収益をもたらしている。(c)Xinhua News/AFPBB News