【4月29日 AFP】トルコの支援を受ける反体制派の勢力下にあるシリア北部アフリン(Afrin)で28日、爆発物を積んだタンクローリーが爆発し、反体制派の戦闘員少なくとも6人を含む46人が死亡した。英国に拠点を置くシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdul Rahman)代表によると、爆発が起きたのはアフリンの市場。民間人を含め少なくとも46人が死亡、50人が負傷した。負傷者のうち複数が重体となっており、死者数は今後増える恐れがある。

 死者の中には、トルコの支援を受ける反体制派の戦闘員6人が含まれていたという。

 現時点では、犯行声明は出ていない。同地域はクルド人勢力の支配下にあったが、トルコ軍と同盟勢力が2018年3月、2か月にわたる空と地上からの攻勢の末に奪取した。今回の爆発は、それ以降で最大規模の被害となった。

 トルコ国防省は今回の爆発について、クルド人武装勢力「クルド人民防衛部隊(YPG)」による犯行と断定し、非難した。トルコはYPGをトルコ国内のクルド人反政府勢力の分派である「テロリスト」と見なしている。(c)AFP