【4月29日 AFP】燃料1300トン近くを積んだコンテナ船のエンジンが火災で損傷し、カリブ海(Caribbean Sea)東部のフランス海外県グアドループ(Guadeloupe)沖を漂流していると、近隣のマルティニク(Martinique)島当局が28日、明らかにした。

 マルティニク当局によると、コンテナ船はデンマークの海運会社マースク(Maersk)のもので、26日にエンジン室で火災が発生。数時間後に火の勢いは食い止められたが、「機材が損傷しエンジンが作動しない」ため、漂流しているという。

 また、コンテナ船は現在グアドループ東方沖350キロの地点で「平均速度1.4ノットで西に漂流している」と述べ、「燃料1300トン近くとその他の汚染物質を積んでいる」が、貨物は火災の影響を受けておらず「安全な状態」だと伝えた。

 マースク社は、カリブ海に浮かぶ小国トリニダード・トバゴからタグボートを派遣。タグボートは29日午前に漂流地点に到達した後、コンテナ船を「修繕場所まで安全に引航する」予定だという。(c)AFP