【4月30日 CNS】中国・湖南省(Hunan)張家界市(Zhangjiajie)の景勝地「茅岩河(Maoyan River)」にあるハート形の「天坑湖」で25日、2人のアウトドア愛好家が切り立った断崖絶壁の上からロープを下ろし、崖に「地質奇観 6万元(約90万円)で名前募集」と書かれた垂れ幕をつり下げた──全世界に対し、この「ハート形湖」の名前の公募を開始したのだ。

 天坑(自然陥没坑)のハート形湖は、茅岩河景勝地の船乗り場の対岸にある。カルスト地形の絶壁が、この湖と茅岩河の間を隔てる自然のついたてとなっている。周囲には木々が生い茂り、絶壁に囲まれ、カルスト地形に属する険しい地勢は人が足を踏み入れるのを拒み、自然の生態系が長らく保たれてきた。初期的な測量によると、深さ約200メートル、面積は200平方メートルを超え、四季を通じて水温が保たれ、透き通った緑色だ。

 募集の条件は、名前は6字以内とし、創作の考え方、理念と意味についての200字以内の説明書が必要。名前が全く同じ場合は、提出日時が早い方を優先する。1人1回のみ参加でき、1回で名前1個が提出できる。詳細は微信(ウィーチャット、WeChat)のオフィシャルアカウント「張家界茅岩河旅游」に書かれている。

 公募終了後には、審査委員会で審査を行う。「最高命名賞」の1人には賞金6万元(約90万円)と「終身無料遊覧券」、「入選賞」の10人には賞金2000元(約3万円)を贈る。入選賞受賞者と早く投票した100人までには、1年間有効の本人と直系家族の同伴1人で使える無料遊覧券が配布されるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News