【4月28日 Xinhua News】新型コロナウイルスによる肺炎で大打撃を受けた湖北省(Hubei)は、感染の終息に伴い、観光地266カ所の再開を決定、全体の63.2%にあたる観光地が訪問客の受け入れを開始する。現地当局が26日に発表した。

 中国の観光地はクラス1Aから5Aまでランクがつけられているが、湖北省の文化・観光庁によると、同省内の観光施設のうち12が最高級の5Aランクに該当する。しかしながら観光客の人気が高い武漢市(Wuhan)の黄鶴楼は閉鎖したままとなっている。

 来る5月1日の労働節の祝日に向けて同庁が発表したガイドラインによれば、新型肺炎対策として、再開した全ての観光地は入場する訪問者数を一日の受け入れ能力の30%までに抑え、かつ公開を施設の屋外の部分に限定することになっている。

 観光客は、事前にパソコンやスマホのアプリを用いてオンラインでチケットを予約し、観光する時間帯を定めたうえで、予約した時間枠に入場しなければならない。

 このガイドラインによると、観光地の出入り口や主要な参観ルート、飲食スペースなど、人が集まりやすい場所にスタッフを増員して人の流れを促す。同時に観光客の密集を防ぐために文化・観光庁がビッグデータやネットを活用して人の流れを監視する。(c)Xinhua News/AFPBB News