【4月28日 AFP】新型コロナウイルスの感染が広がった中国の主要都市が徐々に正常さを取り戻しつつある中、感染拡大を食い止めるため閉鎖されていた首都北京と上海の学校が27日、数か月ぶりに授業を再開し、数万人の生徒が登校した。

 上海では、中・高等学校の最終学年の生徒らが登校。一方の北京では、極めて重要な大学入学試験「高考」の準備のため、高校3年生のみの登校が許可された。

 中国では、新型ウイルスの感染拡大が大幅に抑制されたが、国外からの感染者や北東部における国内感染の第2波への懸念が高まっており、依然として厳戒態勢が敷かれている。

 1月から休校になったりオンライン授業のみになったりした中国全土の学校は、先月から徐々に再開し始めている。一方、流行の中心地となった武漢(Wuhan)の高校は、5月6日に再開予定だ。

 中国教育省によると、北京では、校門で生徒への検温を実施する予定で、生徒らは感染リスクを計測する特殊アプリの健康コードに「異常なし」が表示されていることを提示しなければならないという。

 映像前半は北京で、後半は上海で27日撮影。(c)AFP