【4月28日 AFP】ドイツで27日、公共交通機関と大半の店舗でのマスク着用義務が始まった。新型コロナウイルス対策としてマスク着用を義務付ける国が増えており、ドイツではマスクの自動販売機での販売も始まった。

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 今週からドイツの16州すべてで公共の場でのマスク着用が義務付けられたが、地域差が大きい。ベルリン州(特別市)の規則では、マスクの着用を義務付けられるのは公共交通機関のみで店舗では不要。違反者に対する罰金もなく、最も緩い内容。

 一方バイエルン(Bavaria)州の規則では、違反者には150ユーロ(約1万7000円)の罰金、店員にマスクを着用させない場合、経営者に5000ユーロ(約60万円)の罰金が科される。

 ベルリン動物園(Zoo Berlin)駅では、駆け込み購入者向けに再使用できるマスクを自動販売機で1枚5.50ユーロ(約640円)で販売している。

 ドイツは都市封鎖(ロックダウン)が徐々に緩和し始めている。小規模店舗や自動車販売店、一部の学校はすでに再開が認められ、他の制限の緩和に向けて計画策定が進んでいる。

 ドイツの新型コロナウイルスの感染者は15万5000人超だが、死者は5700人余りで、ドイツでの致死率は世界で最も低い水準にある。(c)AFP/Raphaelle LOGEROT