【4月26日 Xinhua News】中国では新型コロナウイルス感染症の拡大が収まるにつれ、事業と生産の再開が加速し、外資系企業の事業が本格化する一方で、海外投資家の信頼も高まり、さまざまなプロジェクトがスタートしている。

 多国籍石油・ガス会社であるエクソンモービル(ExxonMobil)は22日、中国広東省(Guangdong)恵州市(Huizhou)で自己資本のみの化学コンビナートの建設工事に着手した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が和らぎ、中国経済が回復しているしるしだ。

 総額約100億ドル(1ドル=約108円)が投資されたコンビナートは2段階に分けて建設される。第1段階では、年間160万トンのエチレンを分解する装置とダウンストリーム部門(輸送・精製・販売)の設備が2023年までに完成する予定で、そこから第2段階の建設が始まる。

 第1段階で設計された能力に達すると、年間の営業利益は390億元(1元=約15円)、税収は73億元が見込まれる。

 エクソンモービルのダレン・ウッズ(Darren Woods)会長兼最高経営責任者(CEO)は、米ダラスからのビデオモニターで、このプロジェクトは中国が外国直接投資と改革促進に力を入れてきている現状を反映していると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News