中国の著名人権派弁護士、出所後に軟禁も家族との再会のため闘う決意
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【4月27日 AFP】中国の著名な人権派弁護士で、刑務所から出所した今も当局により軟禁状態に置かれている王全璋(Wang Quanzhang)氏(44)がAFPの取材に応じ、服役で疲れ果ててはいるが、北京にいる家族と再会するため闘う準備ができていると語った。
王氏は2015年、弁護士や人権活動家数百人を対象とした一斉取り締まりで拘束され、懲役4年6月の刑期を終えて今月初めに出所。
王氏の服役中、妻の李文足(Li Wenzu)さんは、夫の釈放を訴える抗議活動で注目され、2018年にはドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相と面会。夫の窮状に世間の目を向けさせるため自らの髪もそった。
王氏は出所後、新型コロナウイルス対策のため14日間の隔離が必要だとして、故郷の山東(Shandong)省済南(Jinan)へ連れていかれた。だが、ウイルス検査では陰性の結果が5回出たという。
隔離は今月中旬に終了したものの、済南を離れて北京にいる妻や7歳の息子と再会することは認められていないと王氏は話す。
AFPの取材にビデオ通話で応じた王氏は「絶対に闘う。受け入れられない。家族との再会は当たり前のことだ」と語った。
政治活動家や土地収用の被害者らを弁護してきた王氏は、2019年1月、一度だけ非公開の公判が開かれた裁判で、「国家政権転覆罪」の有罪判決を受けた。
一斉取り締まりで拘束された弁護士の中で王氏は出所が最も遅く、集会や出版の自由といった政治的権利も5年間剥奪された。
だが、「政治的権利の剥奪は、人権や自由が同じく制限されることを意味しない」「彼らは今回、私の自由を制限する都合の良い口実として、(新型ウイルスの)感染拡大を利用した」「私は家族との再会を望んでいるだけだ」「なぜそれほど心配するのか」。
米国は20日、中国当局に対し、「北京にいる家族と再会できるといった、移動の自由」を王氏に認めるよう強く促した。だが、中国政府は、他国は内政に干渉すべきではないと反発している。(c)AFP/Laurie CHEN