【4月25日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は24日、インターネット上の「部屋」に友達を招待できる新しいビデオチャットサービス「メッセンジャー・ルームズ(Messenger Rooms)」を発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で人気のビデオ通話サービス「ズーム(Zoom)」を利用するようになったユーザーの取り込みを狙う。

 新サービスはフェイスブックの対話アプリ「メッセンジャー(Messenger)」を通じて提供され、時間制限無しで最大50人とビデオ通話が可能。フェイスブックのアカウントがない人もリンクの共有により参加できる。

 ビジネス向けサービスであるズームなどとは異なり、誕生日やハッピーアワー、読書サークル、保護者同士の集まりなどでの友達や家族との交流を目的としている。

 マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)はAFPに対し、メッセンジャー・ルームズは「より気ままで、自然な」集まりを実現するために設計したと説明。「自分のコンピューターや電話でウィンドウを開けておくと、普段わざわざ電話を掛けたりしないような人が、ちょっと立ち寄ることができる」とし、「今の私たちの生活に欠けているものだと思う」と述べた。

 フェイスブックは、「ルーム」内に招かれていない人が入らないようにする予防策も講じた。今後は、傘下のインスタグラム(Instagram)とワッツアップ(WhatsApp)といったアプリや、スマートディスプレー機器「Portal」にも、「ルーム」を作る機能を追加する計画だ。(c)AFP/Glenn CHAPMAN