【4月24日 AFP】インド中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州で22日、男が7歳の少女をレイプした上、犯人と特定されないよう少女の両目を傷つけるという事件があった。24日には複数の医師らが、少女の失明を防ぐため治療に当たった。

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 警察は23日、近所に住む21歳の男を逮捕。男は容疑を認めているという。

 警察幹部がAFPに明かしたところによると、少女は22日夜、友人と遊んでいた際に、廃虚に誘い込まれたという。

 少女は両手を縛られ、両目に重傷を負った状態で発見された。

 この警察幹部は、「容疑者は少女の両目に指を強く押し入れていた。医師らは少女が失明しないよう、最善を尽くしている。われわれは希望を捨てていない」と語った。

 インドでは先月、2012年に発生し世界を震撼(しんかん)させた集団レイプ事件の加害者4人の絞首刑が執行された。

 この事件をきっかけに、同国で多発する女性への性的暴行事件に対する市民の怒りが噴出し、レイプ犯を処罰する厳格な新法の導入につながった。

 同国の公式データによると、2018年に報告されたレイプ被害は約3万4000件。マディヤプラデシュ州では、全国で最多の6500件が報告されている。

 恐怖心から被害を届け出ることができずにいる人も多いとされ、この数字は氷山の一角と考えられている。(c)AFP