ミネルバの歴史的な傑作を再解釈した上質なヴィンテージスタイルと、モノプッシャー・クロノグラフに代表される貴重なメカニズム がコレクションの中で年々存在感を増しているモンブランは、最近クロノグラフ愛好家から熱い視線を浴びている。今年も愛好家の期待に応える新作が充実。1930年代を再現するブルーダイアルとスプリットセコンドを組み合わせたクロノグラフや、40年代から50年代のディテールをデザインに取り入れたモノプッシャーは、通をも唸らせる傑作だ。とはいえ、単なる往年の復刻なのではなく、現代の感覚でヴィンテージを咀嚼しているところが秀逸だ。
このモデルの絶妙なところは、スプリットセコンド機能が備わる手巻きのモノプッシャー・クロノグラフで、渦巻き状のタキメータースケールを配した1930年代の意匠をグラン・フーエナメルで仕上げた新しいブルーダイアル。複雑機構の点でも高度な職人芸の点でも、まさに通好み。2020年の新作はさらにグレード5チタンのケースを採用。 ケース直径44㎜、3気圧防水。限定100本。3万9500ユーロ(時価)。
往年のミネルバの手巻きモノプッシャー・クロノグラフを忠実に再現する貴重ムーブメントを搭載し、ローズゴールドのケースとタバコブ ラウンのダイアルがヴィンテージ感を濃厚に強調する逸品。脈拍を測るパルスメーターや30分計のデザインにも歴史を反映。ケース直径40㎜、5気圧防水。限定100本。3万6000ユーロ(時価)。
新作クロノグラフを見て感心したのは、ダイアルのデザインをぐんと引き立てるブラウンやグリーン、サーモン、ブルーといったカラーリング。モノプッシャー、2インダイアル、味わい深いカラーダイアル が揃って手に入るのはモンブランだけだろう。
年々、時計メーカーとしての存在感を増しつつあるモンブラン。その理由は明快で、とにかくモノが良いから。こちらの2本のクロノグラフも買収して傘下となった名門ミネルバの技術力や遺産を引き継いでいるのはもちろんだが、色や素材使いが素晴らしい。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年6月号)
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