【4月24日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で通算6回のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を誇るQBトム・ブレイディ(Tom Brady)が、新天地タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)の攻撃コーディネーターの家を訪問しようとした際に誤って隣人宅へ入ってしまったと、米芸能情報サイト「TMZ」が23日に報じた。

 ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)で20年間を過ごし、まだフロリダ州タンパ(Tampa)には不慣れなブレイディは、7日にバッカニアーズの攻撃コーディネーターを務めるバイロン・レフトウィッチ(Byron Leftwich)氏の家を捜していて失態を犯してしまったと伝えられた。

 記事によると、ブレイディは自分がチーム関連の用具を取りに来るのをレフトウィッチ氏が待っていると知っていたため、ノックをせずにデビッド・クラマー(David Kramer)さん宅に侵入してしまったとされている。レフトウィッチ氏の自宅はその隣にあるもっと広い家で、白と灰色に塗られた壁と三角の屋根が似通っていた。

 クラマーさんはTMZに対して、「私がここに座っていたら、いきなり背の高い男が家に入ってきた」「彼は私のことを見もしなかった。床にダッフルバッグを置いたとき私に気付いたようだった。あのときの彼の顔は二度と忘れない」「彼は『家を間違えましたかね?』と言った」と明かした。

 申し訳なさそうにしていたブレイディは、まるでディフェンダーに追い掛けられているかのように、急いで家から立ち去ったという。さらにクラマーさんは、「彼は『すみません、すみません』と言っていた」「バッグをつかんで立ち去ったよ。あれほど素早く家から出て行った人は見たことがない」と話した。

 NFL史上最多のスーパーボウルリングを保持している42歳のブレイディは、それから隣の家に行き、来季からバッカニアーズでプレーの指示を受けることになるレフトウィッチ氏をようやく見つけたという。(c)AFP