【4月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は23日、計画されている予算の上限が新型コロナウイルスによる危機でさらに引き下げられることになればF1から撤退すると、チーム代表のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)氏が警告したと報じられた記事の内容を否定した。

 22日付の英紙ガーディアン(Guardian)に対し、ビノット氏は来季の予算制限がこれ以上低くなれば、「別のさらなる選択肢を模索」することになると語った。しかし、フェラーリはこの発言の趣旨について、チームが「レースにおけるDNA」を表現するためには追加の場が必要になると話したものと説明した。同氏は、その場がF1と競合するかについては言及していない。

 今季のF1がすでに開幕から9レースが中止または延期となる中、先日の会議では予算制限について来年は1億4500万ドル(約156億円)、再来年は1億3000万ドル(約139億9000万円)に削減する案が検討されたが、合意には至らなかった。

 情報筋によると、来季の予算が1チームにつき1億7500万ドル(約188億円)に設定されたことに昨年不満を示していたフェラーリと、同じく多額の資金を誇るレッドブル(Red Bull)が変更に反対していたという。

 今回の記事でビノット氏は、「1億4500万ドルというのは、昨年6月に設定された額と比べて、すでに新たな厳しい要求のレベルだ」「これ以上引き下げられて、われわれがチームのレースにおけるDNAを展開するために別のさらなる選択肢に目を向けざるを得ない立場に置かれるのは望ましくない」と述べ、これが年間4億ドル(約430億円)超えの予算を誇るフェラーリがF1から撤退する可能性を示唆したという内容で伝えられた。

 この記事を受けて、フェラーリはビノット氏の発言内容を「明確化」するためのコメント文を発表し、「彼はスクーデリア・フェラーリ(Scuderia Ferrari)がF1から撤退するとは決して言っていない。彼の発言はそれとは逆だ。チームのレースにおけるDNAを展開するために、F1に継続参戦する以外の選択肢にも目を向けざるを得ない立場に置かれるのは望ましくない、というものだった」と説明した。(c)AFP