【4月26日 CNS】中国のIT大手の阿里巴巴(アリババ、Alibaba)傘下の「阿里健康(Alibaba Health Information Technology)」は21日、北京、上海と広州(Guangzhou)など10都市で新型コロナウイルス核酸検査のオンライン予約サービスを開始し、最速で24時間以内に電子版検査報告書を受け取ることができると発表した。

 近ごろ、湖北省(Hubei)、北京、河南省(Henan)など各地で、新型ウイルス核酸検査の範囲拡大に関する通達が行われた。同時に、多くの企業からも、経営再開や公務出張に際して検査を行うよう要求が出された。現在、「検査すべき人をもれなく検査する」と「検査希望者は全て検査する」が人の移動と経営再開のネックとなっている。

 感染症対策の常態化に伴い、「阿里健康」は、「美年大健康(Meinian Onehealth Healthcare)」天猫(Tモール、Tmall)旗艦店、「逓安健検」天猫旗艦店などと連携し、新型ウイルス核酸検査のオンライン予約サービスを始めることを発表。21日より、北京、杭州(Hangzhou)、上海など10都市の住民は、アリババ系ネット通販プラットフォームである淘宝(タオバオ、Taobao)あるいは天猫で「新型コロナウイルス核酸検査」でサーチし、オンラインで検査の予約が可能となったとしている。

「阿里健康」によると、今週末までにはさらに東莞(Dongguan)、仏山(Foshan)、福州(Fuzhou)など28都市で同サービスが可能となるとしている。

 現在、一部の経営を再開した企業の従業員と公務で出張をする人は、各都市を離れる場合、14日間の隔離が必要とされ、企業の経営効率に極めて大きな影響を与えている。一方、オンライン予約による検査の場合、健康であることの確認は最短で1日以内に短縮可能となるため、便利になった核酸検査は経営再開にとって安心でき、効率も高い方法だ。

 感染拡大の期間中、アリババは「健康コード」を含む一連の感染症対策ツールを提供し続けてきた。経営再開を全力で進め、ウイルスとの闘いの後半戦を勝ち抜くため、アリババは7日、中小企業に対する支援プロジェクト「春雷計画」を11年振りに再起動することを宣言。企業が経営再開する中で種々の困難を克服することに手を差し伸べ、デジタル化の力を発揮し、支援していくとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News