【4月22日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)バヤンノール市ウラド後旗はこのほど、ペストの感染防止をより一層徹底するため、地元の牧畜民を組織して草原のネズミ駆除を全面的に実施し、ネズミの被害が深刻な地域では今回初めてヘリコプターからの殺鼠(さっそ)剤散布を行った。

 ウラド後旗草原工作所によると、牧草地の面積は140万ムー(約9万3千ヘクタール)、うち35万ムー(約2万3千ヘクタール)の牧草地帯がネズミの被害を受けているという。被害地域は面積が広く、比較的集中しているため、ヘリコプターから殺鼠剤を散布することになった。対象となる防除面積は10万ムー(約6600ヘクタール)で、使用薬剤は殺鼠剤「世双鼠靶」5トンと殺虫剤に使われる植物由来の生薬「雷公藤(らいこうとう)」5トン。1回の飛行で面積6千ムー(約400ヘクタール)に薬剤600キロの散布を行い、計17回の飛行に技術者56人が参加したという。(c)Xinhua News/AFPBB News