【4月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するセルジュ・オリエ(Serge Aurier)とムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)が21日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府のソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)に関する指針に従わなかったことについて、謝罪に追い込まれた。

 オリエはこの日、政府の指針を無視してシッソコと一緒にマスク姿でシャトルランを行ったり、近くで座ったりしている動画を投稿したが、2人はわずか数時間後に過ちを認め、国民保健サービス(NHS)への寄付を約束した。動画はすでに削除されている。

「われわれはプロサッカー選手として、世界の人々が不安と向き合っている時期だからこそ、模範となる責任があることを理解している」「その中で、正しい手本を示せなかったことを謝罪したい。パンデミック(世界的な大流行)で失われる命を少しでも減らすため、政府の助言に従うべきだった」

「NHSの皆さんのたゆまぬ働きには感謝してもしきれないし、2人で寄付を行って、彼らの取り組みを支持する姿勢を示したい」

 クラブは2人にこの振る舞いについて問いただすと話しているが、英国全土でパンデミックによるロックダウン(都市封鎖)措置が取られる中、トッテナムではこれ以前にもガイドラインを無視する騒ぎが起こっている。

 わずか2週間前には、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督がロンドンの公園でタンギ・エンドンベレ(Tanguy Ndombele)とマンツーマン形式のトレーニングを行ったことが報じられた。

 同日には、ダビンソン・サンチェス(Davinson Sanchez)とライアン・セセニョン(Ryan Sessegnon)も並んで走っている様子が目撃されているほか、オリエも友人と一緒にジョギングしている映像を投稿していた。

 政府の指針では、外での運動は一人、もしくは同居人と一緒の場合のみ行ってもよいとされている。(c)AFP