テニス各団体、新型コロナに苦しむ選手の救済プログラム立ち上げへ
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【4月22日 AFP】テニスの各国際団体が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響が特に大きい選手たちを支援する救済プログラムを立ち上げることを発表した。
新型ウイルスの影響でテニスは3月中旬から中断しており、四大大会(グランドスラム)のうち全仏オープン(French Open 2020)が延期、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)が中止になっており、再開時期は最短でも7月中旬となっている。
こうした状況を受けて、男子プロテニス協会(ATP)や女子テニス協会(WTA)、国際テニス連盟(ITF)、グランドスラムが共同声明を出し、「プロテニスツアーを安全に再開できる時期が非常に不透明な中で、テニスの国際統括団体が、選手救済プログラムの立ち上げに向けた話し合いを行っていることを発表する」と話した。
プログラムは「新型ウイルスによる危機的状況の中で、特に大きな影響を受けた選手が切望している支援」を提供する。金額は明らかになっていないが、「細部を詰めた上で、近日中に発表できる」予定で、「ATPとWTAがプログラムを管理し、七つの利害関係者全てが大きな貢献を果たすことは合意済み」だという。
男子テニスで世界ランキング1位に立つノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)も18日、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と共に、シーズン停止に苦しんでいる選手たちの支援に動き出していることを明かした。
ジョコビッチは、シーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals)の賞金か、上位選手用にプールされているシーズン末のボーナスを資金に「300万~450万ドル(約3億2300万~4億8400万円)」を集めることを見込んでいる。(c)AFP