【4月21日 AFP】スリランカで昨年、イスラム過激派による連続爆破事件が発生し、21日で1年を迎えた。新型コロナウイルス対策で封鎖措置が講じられる中、生存者らは個別に礼拝を行った。また全国各地で2分間の黙とうがささげられた。

 キリスト教のイースター(Easter、復活祭)の祝日だった昨年4月21日、地元イスラム過激派の7人が、ミサが行われていた3つの教会と、朝食のビュッフェが供されていた高級ホテル3軒に入り、自爆ベストを起爆させた。

 これにより、外国人45人を含む279人が死亡、600人近くが重傷を負った。

 事件から1年、新型ウイルスの世界的な大流行を受け、カトリック指導部は、犠牲者らを追悼する大規模な式典の中止を余儀なくされた。

 代わりに、爆発が起きた午前8時45分(日本時間午後0時15分)から2分間の黙とうがささげられ、この間、テレビ各局も無音で放送した。その後、全国の教会で鐘が5分間鳴らされた。

 一部の生存者は、標的の一つになった最大都市コロンボ(Colombo)郊外の聖セバスチャン(St. Sebastian)教会で非公開で行われた礼拝に参列した。

 また同市聖アンソニー(St. Anthony)教会の前では、住民が祈りをささげ、同教会で殺害された56人の慰霊碑のそばでろうそくをともした。(c)AFP/Amal JAYASINGHE