【4月22日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)で活躍したコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏や娘のジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんらが命を落としたヘリコプター墜落事故をめぐって、新たに犠牲者4人の遺族がヘリコプターの運航会社と所有会社を訴える法的手続きを開始した。米メディアが報じた。

 芸能情報サイト「TMZ」によると、19日にロサンゼルス郡上級裁判所(Los Angeles Superior Court)に訴訟を起こしたのは、野球指導者のジョン・アルトベッリ(John Altobelli)氏とケリー(Keri Altobelli)夫人、二人の13歳の娘でジアナさんと同じバスケットボールチームでプレーしていたアリッサ(Alyssa Altobelli)さんの遺族と、チームのコーチだったクリスティーナ・マウザー(Christina Mauser)さんの遺族だという。

 2遺族は、ヘリを運航したアイランド・エクスプレス・ヘリコプターズ(Island Express Helicopters)と保有会社アイランド・エクスプレス・ホールディング(Island Express Holding Inc)の過失を主張している。

 ブライアント氏の妻であるヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんはすでに2か月近く前、運行会社と事故の犠牲になったパイロットのアラ・ゾバヤン(Ara Zobayan)さんの遺産に対する訴えを起こしている。こちらは、「濃霧と低い雲」の中で飛行許可を出した運航会社の責任を追及している。

 ヘリは今年1月26日、ジアナさんらがプレーする試合のため、コービー氏が立ち上げたサウザンドオークス(Thousand Oaks)のマンバスポーツアカデミー(Mamba Sports Academy)に向かっている途中でロサンゼルス西部の険しい丘の中腹に墜落し、9人が犠牲になった。

 事故では他に、こちらもジアナさんのチームメートだったペイトン・チェスター(Payton Chester)さんと、母親のサラ(Sarah Chester)さんも命を落とした。

 レイカーズでNBAファイナルを5回制し、五輪で二つの金メダルを獲得したブライアント氏の事故死は、世界中の選手やファンにショックを与えた。(c)AFP