【4月21日 AFP】(更新、写真追加)ドイツで毎年行われる世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」について、開催地のバイエルン(Bavaria)州首相は21日、新型コロナウイルスの「リスクが高すぎる」として今年の開催を中止すると発表した。

 9月末から10月にかけて開催されるこのイベントは、海外から200万人が訪れると見込まれており、マルクス・ゼーダー(Markus Soeder)州首相は、「ワクチンがない限りは」開催は危険すぎるとの見解を示した。

 ゼーダー州首相はまた、マスクを着用し、対人距離を確保したとしてもリスクは高すぎるとして、「コロナウイルスと共に生活することは、注意深く生活するということだ」と述べた。

 オクトーバーフェストが中止になったのは、第2次世界大戦(World War II)時以来。

 だが、過去には疫病のまん延で中止になったこともあり、1854年と1873年には、コレラの流行によりにぎわいが失われた。

 ドイツではまず間違いなく、ビールの生産が国民のアイデンティティーの象徴となっている。(c)AFP