【4月22日 CNS】長江(揚子江、Yangtze River)、黄河(Yellow River)、メコン(Mekong)川の源流がある三江源国立自然保護区内の長江源流地区ココシリ(Hoh Xil)山地管理所は13日、ココシリ山地で夜間に行動するユキヒョウの姿を赤外線カメラで初めて撮影したと発表した。

 ココシリ山地は中国・青海省(Qinghai)玉樹チベット族自治州(Yushu Tibetan Autonomous Prefecture)に位置し、総面積は4.5万平方キロ。三江源国立自然保護区は中国最大の自然保護区で、海抜も最も高い。「チベット高原の希少動物の遺伝子バンク」と称されるほどの野生動物の宝庫となっており、2017年には世界自然遺産に登録されている。

 ユキヒョウはチベット高原の生態系の中で、食物連鎖の頂点に立つ。生まれつき警戒心が強く、その痕跡すら見つけることは難しい。ココシリ山地ではかつて、ユキヒョウの爪痕や毛、ふんが見つかったことがあるが、明確にその姿を確認することはできていなかった。

 ココシリ山地管理所の責任者は「今後、ユキヒョウが見つかった地域を詳細に観察し、新しい発見があれば公表してきたい」と話している。

 ユキヒョウの生息地域では、バーラル(岩ヤギ)やヒグマ、キジ科のチベットセッケイなどの希少な野生動物もいる。この地域の生態環境は年々改善され、野生動物の生息数も安定して増えているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News