【4月21日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)大鵬新区の建築工務署は17日、同市初の野生動物保護「生態的回廊(緑の回廊)」、大鵬新区排牙山-七娘山エリア生態回復プロジェクトがこのほど完工したと明らかにした。同回廊は分断された大鵬半島の南北の森をつなぐ重要な生き物の通り道になる。

 同回廊は大鵬半島の南澳県北部の山間の狭くなった部分にあり、建築面積は約100ヘクタールほど、全市に20カ所ある重要生態エリアの一つとなる。保護対象はヤマネコをはじめとする大鵬半島南アジア熱帯常緑広葉樹林の野生動物。

 同署市政プロジェクト部の林勇華(Lin Yonghua)部長は「生態的回廊は動物たちのために橋を架けるようなもので、景観を重視するだけでなく、動物が通りたがるよう可能な限り周辺の環境と一致させなければならない」と説明。プロジェクトでは沼沢や池など異なるタイプの湿地を造り、昆虫や両生類、爬虫(はちゅう)類、鳥類に生息や摂食に適した環境を用意し、また湿地の貯水量調整能力を強化するという。(c)Xinhua News/AFPBB News