【4月20日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は20日、同国が新型コロナウイルスの「制御不能な爆発的拡大」の阻止に成功したと宣言し、国内のロックダウン(都市封鎖)を来週緩和すると発表した。

 アーダーン首相は自国民の新型コロナへの対応について、「私たちは非常に数少ない国しかできなかったことを成し遂げた」「感染の波を食い止めた」と評価した。

 アーダーン氏によると、27日夜から警戒レベルを最高の4から3に引き下げ、その後2週間は様子を見守るという。

 これにより、商業活動や学校は安全とみなされれば再開が可能となり、地域内の移動規制も緩和されるほか、結婚式や葬儀といった行事でも最大10人まで集まることが認められる。

 ただ、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の要請はそのまま続けられる。

 ニュージーランドは3月末に4週間にわたるロックダウンを開始。国境を一時閉鎖し、全土に外出禁止令を発令したほか、必要最低限の事業を除く全ての商業・サービス活動を停止させた。

 このような厳格な措置により、人口500万人のニュージーランドは新型コロナウイルスの封じ込めに最も成功した国の一つとなった。現在確認されている感染者はおよそ1100人で、うち12人が死亡したものの、974人が回復している。

 20日には新たに7人の感染が確認されている。(c)AFP