【4月20日 CNS】成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding)によると、今年世界初の人工飼育双子パンダの名前が17日に発表された。武漢(Wuhan)と成都(Chengdu)両都市の代表的ソウルフードの名前を取り、「熱乾麺(武漢ゴマ麺)」と「蛋烘糕(成都クレープ)」と名付けられた。

 3月17日に生まれた双子は、同研究基地が始まって以来最も早産の赤ちゃんで、出生時の体重はいずれも100グラム超だったとされる。研究基地は、この少し前、新型コロナウイルスの治療支援のため派遣された武漢から成都に帰還し、隔離中だった成都医学院の二つの医療隊のメンバーと交流した際に、この双子パンダの名前を付けるよう要請した。

 4月17日は双子パンダが満1か月を迎える日。研究基地と医療隊はインターネットのテレビ会議の形で、名前を発表した。第1子は「熱乾麺」(幼名:平平<ピンピン、Ping Ping>)、第2子は「蛋烘糕」(幼名:安安<アンアン、An An>)だ。

 成都医学院第一付属医院の張坤(Zhang Kun)副主任は、「熱乾麺は武漢で最も有名な食べ物。武漢の人々にとっても、あるいは武漢を支援したわれわれ医療関係者にとっても、ただ単なる食べ物ではなく、色々な気持ちが凝縮しているものです」「この名前を付けたのは、武漢での日々を忘れずに、武漢への感謝と敬意を表すためなのです」と説明。

 成都医学院第二付属医院の重症医学科の李彦(Li Yan)医師は「『蛋烘糕』は四川人にとっては子供のころからの思い出が詰まっている食べ物です。湖北省の方々がわれわれと一緒に『蛋烘糕』を味わえるよう、そしてパンダの赤ちゃんが私たちの気持ちを継いでもらえればと祈っています」と語った。

 現在、この2頭の赤ちゃんの健康状態は良好で、「熱乾麺」の体重は1000グラム、「蛋烘糕」は800グラムとなり、皮膚もピンク色からパンダの特徴である白と黒へ変わっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News