【4月20日 CNS】中国・武漢市(Wuhan)の新型コロナウイルス感染症の患者のうち、80歳以上の高齢者の治癒率は70%に近づき、100歳を超える7人が完治・退院したことがわかった。最高年齢は108歳。中国・国家衛生健康委員会の医政医管局の焦雅輝(Jiao Yahui)監察専員が16日に語った。

「湖北省(Hubei)新型コロナウイルス感染対策ニュースセンター」が行った記者会見で、焦監察員は湖北省と武漢市の高齢患者の治療状況について、武漢市の確定診断症例の中で重症・重篤患者は約20%を占め、80歳以上の高齢者は約2500人、重症発生率は約40%と述べた。

 医療態勢の強化のため、政府は4万2000人余りの医療従事者を動員し、そのうち、重症患者の治療に1万3000人が振り分けられ、集中的に重点患者を収容した病院の支援に当たった。

 現時点で、武漢市における全体の治癒率は94%、重症患者の治癒率は89%に達している。

 焦監察員によると、一部の高齢患者は治癒・退院してから14日間の隔離を経て、家族の待つ自宅に戻る予定だ。家族のいない高齢者については、居住区でボランティアが日常的なケアを行うとしている。基礎疾患のある高齢者に対しては、武漢市の医療機関は、基礎疾患の重度に基づきそれぞれ異なる病院で退院後の治療にあたるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News