パリの雑用水道から微量の新型ウイルス検出、飲料水には影響なし 市当局
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【4月20日 AFP】仏パリ市当局は19日、市内の道路清掃などに使用される雑用水道の水から新型コロナウイルスの「微量な痕跡」が検出されたと発表した。この水道網は非飲料用で、飲料水が汚染されている恐れはないという。
市の環境政策を統括するセリア・ブロエル(Celia Blauel)副市長は、パリ水道局の水質検査で、市内27か所の雑用水道から採取した検体のうち4つに微量のウイルスが確認されたとAFPに語った。念のため、直ちに配水を停止したという。
ただし、飲料用の水道は「完全に独立した」配水網を通じて供給されており、「飲んでも何ら危険はない」とブロエル氏は強調した。
雑用水道はセーヌ川(River Seine)とルルク運河(Canal de l'Ourcq)を水源とし、道路の清掃や市内の公園・庭園の水やり、噴水などに使用されている。現在、市内の公園は全て閉鎖されている。
ブロエル氏によると、パリ市当局は地域の保健当局と協議してリスク分析を行った上で、今後の方針を決定するという。(c)AFP