【4月20日 AFP】イタリア・セリエA、ブレシア(Brescia Calcio)の会長で、先日新型コロナウイルスに感染していたことを明かしたマッシモ・チェッリーノ(Massimo Cellino)氏は19日、今シーズンが再開されるかもしれないという見込みについて「狂気だ」と語った。

 チェッリーノ氏は伊スポーツ紙トゥットスポルト(Tuttosport)に対し、「(レガ・セリエA<Lega Serie A>の最高経営責任者を務めるルイージ・)デ・シエルボ(Luigi De Siervo)氏から電話があり、中立地で試合を行う準備ができているか尋ねられた」とコメントした。

「どこであろうとプレーする準備はできていないと答えた。今季はここで打ち切らねばならないし、間違いなく6月30日を越えてはいけない。9月や10月といった話を耳にしたが、そんなのは狂気だ」

 イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のリーズ・ユナイテッド(Leeds United)やカリアリ(Cagliari Calcio)でも会長を務めた63歳のチェッリーノ氏は18日、自身と娘が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかっていたと明かしていた。

 日刊紙レプブリカ(La Repubblica)に「3週間にわたりブレシアで隔離された後、ここ数日は(故郷である)カリアリに滞在している」と語ったチェッリーノ氏は、「骨に痛み」を感じたと続けた。

 3月9日から中断になっている今シーズンのセリエAを、最後まで終わらせようとする試みを頻繁に批判しているチェッリーノ氏は、今月初め、自身のチームを今季はもうプレーさせず、没収試合にする準備ができていると主張していた。

 ロンバルディア(Lombardy)州にあるブレシアは、イタリアにおける大流行の中心地となっている。同国では流行が始まってからこれまでに2万3000人以上が亡くなっており、死者数は米国に次いで世界で2番目に多い。(c)AFP