【4月20日 AFP】世界のキリスト教正教徒2億6000万人以上が19日、イースター(Easter、復活祭)を祝った。教会指導者が信者らに新型コロナウイルス感染拡大を避けるために外出を避けるよう求める中での祝祭となった。

 多くの信者は礼拝をインターネットやテレビで視聴する一方で、一部の信者らはキリスト教正教徒にとって最も重要なイースターのこの日、ウイルスの恐怖を押して教会での礼拝に参列した。

 ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の重大さに懐疑的なベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は、サッカー試合の開催を許可するなどしており、マスクを着けずに教会を訪れた。

 国営通信ベルタ(Belta)の報道によると、ルカシェンコ大統領は「私は人々が教会に行く道を閉ざす者らをよしとしない」と述べ、「このようなウイルスは毎年経験している」と語った。

 世界のキリスト教信者の中で3番目に多いキリスト教正教徒は、今年はカトリック信者やプロテスタント信者らより1週間遅れてイースターを祝った。宗派ごとに異なる暦を採用しているため、イースターの日取りに違いがある。

 前週のイースターは、パンデミックで15万人以上の死者が出ている中での集まりは危険すぎるとして、信者が参列せず行われた。ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は、バチカンからのライブ配信で信者らにイースターのメッセージを届けた。

 映像前半はセルビアの首都ベオグラードの教会での礼拝に参列した教徒ら。後半はベラルーシの首都ミンスクの教会を訪れた教徒ら。18、19日撮影。(c)AFP/Romain Colas with AFP bureaus