【4月20日 CNS】中国・湖北省(Hubei)の新型コロナウイルス感染対策指揮部は15日、武漢市(Wuhan)における交通・運輸業界の復旧について説明を行った。交通管制が解除された8日から14日までの間に武漢を出入りした人は、延べ66万1000人だという。

 武漢から市外に通じるルートの交通管制が8日に解除された後、市は「国外からの流入を防止し、国内での感染拡大の再発を阻む」方針にのっとり、鉄道、航空、道路の市外に通じるルートを開放し、公共交通路線を部分的に再開した。

 現在、鉄道は、北京行きを除く3大駅を含むすべての駅から出発する列車の運行を再開。航空機も北京行きを除く国内フライトを再開した。長距離バス9社は都市間と省内の運行を再開している。

 市バスは346路線の運行を開始、全体の70%まで回復した。地下鉄は7路線が再開、全体の78%まで回復。市電3路線、フェリー2路線もそれぞれ再開した。タクシーは1万5000台が走り始めた。15日午前0時の時点で、全市の1日平均の運行車両は205万台で、以前の約8割まで回復したとされる。

 統計によると、8日から14日までの間、鉄道、航空、道路を利用して武漢を出入りした人は延べ66万1000人、1日平均9万4400人に上った。このうち、武漢に入った人は延べ32万5000人で、1日平均4万6000人。武漢から出た人は延べ33万6000人で、1日平均4万8000人だった。都市公共交通の旅客量は延べ508万人、1日平均延べ73万人だった。

 現在、市民は実名を登録し、健康コードをスキャンして乗車することが求められている。(c)CNS-湖北日報/JCM/AFPBB News