【4月19日 AFP】新型コロナウイルスに感染していた元男子テニスのパトリック・マッケンロー(Patrick McEnroe)氏が18日、回復を報告した。

 米男子テニス界のスター、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏の弟で、監督として国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の優勝も経験しているマッケンロー氏は、ツイッター(Twitter)に投稿した動画で「私と妻にとって素晴らしいニュースだ。二人とも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陰性だった」と話した。

 現在53歳のマッケンロー氏は、陽性反応を示した先月の検査時と同じニューヨーク州ウエストチェスター(Westchester)郡で、ドライブスルー方式のテストを受けたといい、前回よりも検査員が増員されて列の数も2から6に増え、より効率的になっていたと明かした。

 新型ウイルス感染症にかかっている間は家で自主隔離していたマッケンロー氏は、「テレビで検査のことがたくさん話題になっている。もっと数が必要なのは、みんな承知のことだ。検査がニューヨークで全体的にうまくいっているのを見られてよかった」と語った。

 ニューヨーク州ではこれまでに1万2000人以上が新型ウイルスで命を落としているが、州は18日の死者数は過去2週間で最少の540人だったと発表している。

 またマッケンロー氏は、新型ウイルスから回復した者として今後はウイルスとの闘いに貢献していきたいとし、「自分の血や血漿(けっしょう)が使える時は抗体テストを受けに行きたい」と述べた。

 マッケンロー氏は、四大大会(グランドスラム)優勝7回を誇るジョン氏の弟で、自身も1995年にシングルスでツアー1勝を挙げ、1989年にはジム・グラブ(Jim Grabb)氏と組んだ男子ダブルスで全仏オープン(French Open)を制した。米国代表を率いたデビスカップでは2007年、決勝でロシアを4勝1敗で退けて優勝を経験した。(c)AFP