【4月19日 AFP】男子テニスで世界ランキング1位に立つノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が18日、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と自身の「ビッグ3」で、新型コロナウイルスによるシーズン中断に苦しんでいる選手たちを救う策を考えていると話した。

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 ジョコビッチは18日、友人でありライバルでもあるスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)とのインスタグラム(Instagram)でのやりとりで「何日か前にロジャーとラファと話をした」「近い将来のテニスや、今後の展開、自分たちの貢献の仕方、とりわけ明らかに一番苦しんでいるランク下位の選手を助ける方法について長く話した」ことを明かした。

「200位とか250位から700位、1000位くらいまでの選手の大半は、協会のサポートを受けられず、スポンサーもいない。自分一人でなんとかしなくちゃいけない状態のまま放置されている」「200~250位から、特に700位までの選手は、今すぐテニスを離れることを考えている」

 ジョコビッチは、選手と男子プロテニス協会(ATP)、四大大会(グランドスラム)が「力を合わせて選手の救済基金を設立し、ATPが分配する」案を明かし「300万〜450万ドル(約3億2300万~4億8400万円)を分配したい」と話している。

 資金はシーズン最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals)の賞金か、上位選手用にプールされているシーズン末のボーナスから出す予定で、「もしかしたら今季はもう大会がないかもしれないが、その場合は1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)の賞金が使える」と話している。

「彼らはテニスの草の根であり、未来だ。トップ選手のサポートに頼ってもいいということを分かってもらいたい」

 ジョコビッチは、フェデラーとナダルもメンバーであるATP選手協議会(ATP Player Council)の会長を務めている。そしてテニス系メディアの報道によると、ジョコビッチはシングルスの上位100位以内、ダブルスの20位以内の選手に対して、ランキングに応じた資金提供を求めたという。

 金額の幅は5位までが3万ドル(約322万円)、51~100位は5000ドル(約54万円)が提案されていて、これによって約100万ドル(約1億800万円)が集まり、ATPも同額を拠出する見込みだという。

 今季のテニスシーズンは3月の上旬から止まっており、再開は最短でも7月中旬になる。全仏オープン(French Open 2020)は延期になり、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)は中止が決まった。(c)AFP