【4月18日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は17日、生涯のライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた2016年の全仏オープンテニス(French Open 2016)決勝が、これまでで最も打ちのめされた敗戦だという認識を示した。この試合ではジョコビッチが3-6、 6-1、6-2、6-4で勝利を収め、同大会では自身初にして唯一のタイトルを獲得した。

 この日マレーとジョコビッチは、インスタグラム(Instagram)でライブチャットを行い、子ども時代から30代前半になった今も力強く続いているライバル関係について語り合った。

 その中でマレーは世界ランク1位のジョコビッチに対して、「一つ結果を変えられるとしたら、もちろん全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)か全仏オープンだね。だけど、自分にとっての挑戦というか、キャリアを通じて本当に難しいサーフェスとなっているのはクレーコートだ」「クレーでプレーすることに関して、自分にとっては最も適応が難しかった」と話した。

「全仏で勝てていたら、自分にとっては最大の成果になっていただろう」「君のおかげで全豪では何年もかなり手痛い目に遭わされてきた。一つだけ変えられるなら、君から全仏オープンを取り上げたいね」

 両者の直接対決ではジョコビッチが通算25勝11敗で勝ち越しており、四大大会(グランドスラム)の優勝回数でも17回でマレーの3回を上回っている。しかしながら、マレーは2012年ロンドン五輪の準決勝でジョコビッチを破った末に金メダルに輝いており、2016年リオデジャネイロ五輪では連覇を果たした。

 ジョコビッチは五輪での対決を振り返り、「全体的にはすごくいいプレーができたと感じていたけれど、ロンドン五輪の準決勝では君が7-5、7-5で僕を倒した」「お互いに非常に良かったと思うし、かなり質の高い試合だった。ただ各セットの勝負所では、君の方が上回っていた」「もちろん、あれは五輪だったから負けてすごく打ちのめされたけれど、自分のプレーには満足だった」と語った。(c)AFP