【4月18日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長は17日、同国セリエAを「5月下旬か6月上旬」に再開すべきであると訴え、シーズン中止を提案している人は「サッカーを嫌っているかイタリア人ではない」と言い放った。

 グラビーナ会長は、イタリアが新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)を終えた後、リーグ再開に向けた準備に3週間を要するとの認識を示した。現在の予定では、封鎖措置は5月4日に解除されることになっている。

 会長は伊ラジオ局に対して、「従って5月の終わりか、6月のはじめに再開できるだろう」とすると、「現在シーズン中止を訴えている者たちは、サッカーを嫌っているかイタリア人ではない。なぜなら、彼らは未来や復活の希望を取り除いているからだ」と主張した。

「関係者全員がウイルスに感染していないと確認するための監視期間が必要になる。全員が陰性であれば、(ソーシャル・)ディスタンシング(対人距離の確保)や感染の心配は何もない」「全員がそれぞれの本拠地でプレーできることを願っている。それが無理なら、他の解決策を模索していく」

 さらに会長は、「わが国と経済、そして最も重要な産業の一つであるサッカーにとって、複雑な状況だ」としながらも、「必ず正しい方法を見つけられる」と自信を示した。

 伊メディアによると、リーグ再開に公然と反対しているクラブはブレシア(Brescia Calcio)とトリノ(Torino FC)の二つだけであるという。特にブレシアは、同国で2万3000人近くが犠牲になっている新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)で最も深刻な打撃を受けた地域となっている。(c)AFP