【4月18日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表のダン・カーター(Dan Carter)が17日、ジャパンラグビートップリーグの神戸製鋼コベルコスティーラーズ(Kobelco Steelers)を退団すると表明した。しかし、現役引退かどうかについては言及しなかった。

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 2011年と2015年のW杯(Rugby World Cup)で母国の優勝に貢献した38歳のカーターは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)によりトップリーグのシーズンが中止となり、所属クラブでのプレーを終えることにしたと明らかにした。

「日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が今季のリーグ戦をすべて中止にすると発表して以降、少し沈黙を守ってきた」「現在の世界情勢からすれば正しい決断であることは承知しているが、自分は神戸コベルコスティーラーズがもう一度優勝する手助けをしたかったので、それが不可能なことに打ちのめされている」「自分を歓迎し、この2年間、今までで最も楽しいラグビーをさせてくれたクラブとファン、そしてチームメートに感謝したい」

 2015年W杯の終了後に母国代表を引退したカーターは、その後フランスリーグ・トップ14のラシン92(Racing 92)でプレーし、2018年に神戸製鋼と2年契約を結んだ。退団後の動向については明言せず、現在家族と共に新型コロナウイルスの終息を待っているニュージーランドの国内リーグでもう1シーズン戦う可能性も残している。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のフライハーフとして2003年に初めてプレーして以降、カーターはテストマッチ合計112試合に出場し、世界歴代最多記録となる代表通算1598得点を記録。2005年、2012年、そして2015年にはワールドラグビー(World Rugby)の年間最優秀選手に選出された。(c)AFP