【4月18日 Xinhua News】ビザなし旅行が可能になり、さらに地元の観光ブームやアクセスの向上で恩恵を受けてきた中国南部のリゾートと観光勝地の湖南省(Hunan)が、今後、さらに観光客に開かれた地域となる。

 地元政府は先月、ビザなし制度をさらに緩和し、クルーズ船などの船舶の入国手続きをさらに簡素化すると発表した。

 中国は2020年までに海南省(Hainan)を質の高い試験的な自由貿易地域にし、2035年までには中国的な特色を持つ自由貿易港にすることを目指している。

 18年5月1日からは旅行会社を通じて予約を取ることを条件に、ロシア・英国・フランス・ドイツ・米国など59カ国の団体・個人旅行客は、海南へのビザなし渡航が認められている。

 海口出入境検査総合ステーションの職員、劉志春氏は「外国人の8割以上がビザなし制度を利用して海南島を訪れており、これまでに77万人以上の外国人観光客がその恩恵を受けている」と述べた。

 文化観光部によると、19年に海外から海南省を訪れた人は142万人で、前年比12.4%増。観光収入は1050億元(1元=約15円)に上った。

 また、19年末までに20か国と地域62都市を結ぶ海外航路を100便以上増やした。

 19年7月にはビザなし制度がさらに改善され、ビジネス、親類の訪問、医療、展示、スポーツといったさまざまな目的で外国人が海南に入国できるようになった。中国共産党海南省委員会の秘書長孫大海氏は、今後も利便性のより高いビザなし制度を続け、渡航を認める目的や国の数も徐々に拡大していくと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News