【4月17日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のDFニクラス・ズーレ(Niklas Suele)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続く中、同リーグが来月に再開されるかもしれないことに対して複雑な心境だと語った。

 同国サッカーリーグ機構(DFL)は23日、5月上旬にシーズンを再開できるかについて協議するため、1部と2部の計36クラブとビデオ会議を行う予定となっている。

 ドイツでは大規模イベントが8月31日まで禁止になっており、それまでブンデスリーガは無観客でのみ開催される可能性がある。

 仮に当局から試合の開催が承認されれば、3月13日に中断されたブンデスリーガは、欧州の主要国では初めての再開されるサッカーリーグとなる。

 ブンデスリーガ1部の大半のクラブは前週にトレーニングを再開させたが、ピッチ上でもソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の措置が守られた。

 DFLは、非常に重要な財源であるテレビ放映権収入をクラブが失わないよう、6月30日までに今季を終わらせたいと願っているが、ズーレはその考えに懐疑的な目を向けている。

 24歳のズーレは「今はサッカーよりも重要なことがもっとたくさんある」と独スポーツ通信社SIDにコメントした。「もちろん、体調を整えてもう一度プレーしたいが、自分の家族が健康で、人々の体調が万全であることが大事」

「休業を強いられた多くの会社や、深刻な打撃を受けた家庭を見ると、僕らプロサッカー選手は恵まれている」「すぐに再開すべきか、それとも遅らせるべきかという議論は的外れ」

 一方でズーレは、「もし再開できればとてもうれしいし、そうなれば多くのファンにとってちょっとした気晴らしにもなるかもしれない」と認めた。(c)AFP