【4月17日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部で無観客試合を経験した数少ない選手の一人で、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に所属するFWパトリック・ヘアマン(Patrick Herrmann)は、5月にシーズンが再開された際、ファンの姿に切り抜いた厚紙が並ぶだけでサポーターのいない本拠地でプレーするには、多少の慣れが必要になると明かした。

 ボルシアMGで300試合以上に出場しているヘアマンは、独誌キッカー(Kicker)に「この異例の状況を、誰もができるだけ受け入れなければならない」とコメントした。

「他のチームは、それぞれのスタジアムの特別な雰囲気にも適応する必要がある」

 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、リーグ戦は少なくとも4月末まで中断することが決まっている。

 ボルシアMGは前週、本拠地ボルシア・パルク(Borussia Park)で小集団に分かれての練習を再開させており、スタジアムの観客席には、選手の士気を上げるためファンの姿に切り抜かれた厚紙が並べられている。

 29歳のヘアマンは「こういったもので望ましい効果があるのかと最初は疑っていた」と話した上で「だが、切り抜かれた厚紙は実によくできていて、現実のものにとても近い印象がある」と続けた。

 ヘアマンはまた、練習を行うためピッチに出ていく際、「実際のホームゲームの前にいつもしているように」厚紙に向けて拍手したと明かした。

 リーグ戦が中断される直前の3月11日に行われ、ホームのボルシアMGが2-1で勝利したケルン(1. FC Cologne)戦で、ヘアマンはチームの先制点をお膳立てした。

 ブンデスリーガ史上初の無観客となったこの一戦について、ヘアマンは「とても変な感じ」だったと語っている。(c)AFP